スタッフブログ

STAFF BLOG
震災遺構「荒浜小学校」見学とSDGs企業研修@仙台

こんにちは。
エー・アール・シーのきくちです。

先日「 仙台市の復興体験から学ぶ防災SDGs企業研修 」に参加いたしました。多くの気付きがありましたので紹介させていただきます。

研修は1日目が被災した小学校の見学、2日目がSDGs研修でした。               
                                         
1日目:荒浜小学校、震災地区(住居跡)の見学                             

被災した荒浜小学校へ行きました。
当時の校長先生が案内を担当されており、当日の情景を思い浮かべながら話される姿に、まるで当時のその場にいるような感覚を覚えました。
通常の避難訓練では一旦校庭に集まる事になっていたそうですが、当日は校長先生の判断で直接屋上に避難したことで迅速な避難が出来たそうです。
さらに校内には当時の写真や資料が多数展示されており、流れていたVTRからも被災の様子や被害の大きさが伺え、これまでメディアと通してでしか知らず半ば他人事にもなりつつあった事を直接見聞き出来たことが非常に良い経験となりました。                             
荒浜小学校は現在は廃校となり震災遺構として見学者を受け入れているそうです。

1階廊下に押し寄せたがれき。車も簡単に流されてきたとの事

     

階段踊り場にて

                                         
2日目:SDGs研修~避難所HUGとワークショップ~ 

午前の部ではSDGsについてのおさらい(座学)と、避難所HUG(HinanjyoUneiGameの頭文字)と言う体感型のゲームワークショップを行いました。
1日目の見学を通して避難所運営の難しさを見聞きした上で、自分達でも避難所の運営をやってみるロールプレイングゲームで、元は静岡県が開発した訓練ゲームだそうです。                  
案内者が30秒に一回避難者を案内してくるので、避難所を区分けして適切に避難者を振り分けると言う、聞いただけでは単純なゲームとなります。しかし避難者は健康な人だけではなく、親とはぐれた子ども、障害を持った方、外国人の方、ペット連れetc..と多岐に渡ります。それを短時間で捌くのは思った以上に冷静な判断力、臨機応変さが求められ30秒では足りない場面もありました。

避難所に見立てた模造紙を区分分け

私は過去に一度だけ避難所に避難したことがあります。
当時は受け入れる側のしなければいけない事や苦労について気に掛ける余裕もありませんでしたが、今回のHUGで運営側の苦労を知ることができました。今後災害が起こった際に実際に役立つであろう有益な内容でした。

午後の部は、午前のHUGを行った際に見つけた避難所での課題を解決するためのプロダクト開発をしてみる、と言うワークショップでした。
HUGで対応した避難者の中から、自分達がこの境遇だったら一番大変そうだと思う人を選び、その課題を解決するプロダクトを考えようというものです。

私のチームでは言葉の通じない外国の方を助ける!というテーマのもと熱い討論をし、【災強のテント】という製品を開発しました。所々講師の方からのお話も伺いながら、三方良しではなく六方良し(売り手買い手世間の他、作り手・地球・未来も良し)の考え方をする事でSDGsに繋がる点、どんなに商品(サービス)が良くてもネーミング次第で売り上げが左右され、実際に商品名を変えた途端にヒットした商品がある事なども学びました。
普段の業務とまた違い、ある会社の企画部になったような楽しさを感じた時間でした。

プロダクト開発の工程


今回、本当に貴重で有益な体験をさせて頂きました。
環境や状況によって視点が変わる事、他者の立場になって考える事は何事においても大事な点ですので今後に生かしたいと思います。
(快く送り出してくださった上司・部下の方々、有難う御座いました!この場をお借りして。)

荒浜小学校は前述の通り見学できますので、皆様も仙台に行く機会がありましたら是非行ってみてください。